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演劇・舞台芸術特化型

ACTぴっとの評判・手数料・機能を徹底レビュー

演劇・ミュージカルなど舞台芸術公演のチケット販売・管理に特化したクラウド型システム。長年現場で制作を担ってきた演劇人とシステム開発チームが共同開発し、「キャスト別販売」など現場視点の独自機能が魅力。事業者登録100団体超・ユーザー3万人超を擁する舞台特化型の有力候補。

運営:ACTぴっと運営事務局 カテゴリ:演劇・舞台芸術特化型 対象規模:小〜中規模 更新日:2026年5月13日

編集部の総評

ACTぴっとACTぴっと運営事務局が運営する演劇・舞台芸術特化型のチケット販売システム。最大の特徴は「キャスト別販売(ルート別販売)」機能で、同一URLでキャスト別の集計・チケットバック対応が可能な業界唯一の機能。手数料は一律6.5%(2025年6月以前の登録ユーザーは永年5.5%)、初期費用・月額費用一切なし。演劇制作者と開発者の共同開発による現場視点の強さが、こりっちチケット!と並ぶ舞台特化型の有力候補。総合ランキング6位の評価。

EDITORIAL SCORE
75
/ 100
★★★★☆
総合ランキング 6位

ACTぴっととは

演劇制作者と開発チームが3年かけて共同開発した、舞台芸術専用のチケット販売システム。キャスト別販売など現場のニーズに直接応える独自機能が魅力です。

ACTぴっと(act-pit)は、ACTぴっと運営事務局が運営する演劇・舞台芸術特化型のチケット販売管理システムです。「長い間、旧来のチケットシステムを使い続けた制作者が、ミスをなくして、とことん楽をしたい」という思いで3年かけて開発された経緯を持ち、現場視点に立った機能設計が最大の特徴。事業者登録数100団体超・ユーザー数3万人超を達成しています。

運営はACTぴっと運営事務局(代表:岡本一馬)で、本社は東京都新宿区西新宿。電話サポート体制も整えており、現場制作者向けの手厚いサポートが評価されています。系列サービス「ACTぴっとStage+」も展開しており、キャスト指名でチケットを購入できる応援型の販売モデルも提供されています。

運営
ACTぴっと運営事務局
代表:岡本一馬
登録団体数
100団体+
演劇・舞台中心
ユーザー数
3万人+
観劇ファン層
手数料
6.5% / 5.5%
通常/既存ユーザー

制作者と開発者の共同開発という独自性

ACTぴっとの本質的な強みは、「現場の制作者が開発に直接関わっている」点にあります。一般的なチケットシステムは「販売プラットフォーム」として設計されていますが、ACTぴっとは「演劇公演の運営ツール」として設計されている——この発想の違いが、キャスト別販売・関係者管理・配席機能などの細部に表れています。アップデートも現場のフィードバックに基づき継続的に行われており、利用者の声に応じた機能改修が頻繁に実施されています。

手数料体系の詳細

通常6.5%、既存ユーザー永年5.5%。初期費用・月額費用一切なし。販売成立分にのみ手数料が発生する成果報酬型で、小規模公演でも導入しやすい料金体系。

主催者が支払う手数料

ACTぴっとの主催者手数料は一律6.5%(税別)です。2025年6月30日までに事業者登録を完了し3ヶ月以内に販売開始した団体は、永年5.5%の優遇キャンペーンが適用されます。すでに5.5%で登録されている団体は、今後も5.5%のまま継続利用可能です。

✓ 完全成果報酬型

初期費用・月額費用・公演登録料すべて0円。クレジットカード決済・集金代行による販売成立分にのみ手数料が発生。銀行振込や当日精算分には手数料がかからない柔軟な料金体系。

購入者が支払う手数料

ACTぴっとは「他社プレイガイドで見落としがちなお客様負担も一切ない」と謳っており、購入者側の追加手数料は最小限に抑えられています。電子チケット(QR)中心の運用なので、コンビニ発券手数料も基本的に発生しません。クレジットカード決済・銀行振込・当日精算に対応しています。

入金タイミング

クレジットカード決済・集金代行の場合、公演後にACTぴっとから主催者口座へ振り込まれます。具体的なサイクルは契約条件に応じて運用されています。

主な機能と特徴

キャスト別販売、座席割当ワンクリック、QR受付、配信チケット販売、関係者管理、顧客データCSV出力など、演劇現場のニーズを直接反映した機能が揃っています。

FACT NOTE — 料金・購入者負担について
ACTぴっとは主催者負担固定モデル。公式に「他社プレイガイド様で見落としがちなお客様負担も一切ございません」と明示しており、購入者は表示価格そのままを支払います。手数料の主催者⇄購入者切替機能はありません。なお「永年5.5%」は2025年6月30日までの登録キャンペーン適用であり、現在新規登録の通常料率は6.5%です。

キャスト別販売(ルート別販売)

演劇特有のキャスト別集客に対応。同一URLでキャスト別の集計・チケットバック対応も可能な業界唯一の機能。

座席割当ワンクリック

自由席・指定席両対応、座席の割当を1クリックで設定可能。席被り・割当漏れも防止。

QR

アプリ不要のQR受付

スマホでQR読み取り、専用ID/PW共有でスタッフも利用可。リアルタイムで入場記録を共有。

関係者・招待席管理

非公開在庫、取置き内部予約、関係者リスト出力、当日精算まで対応。舞台公演必須の機能を完備。

📊

顧客データCSV出力

全購入者の氏名・メール・購入券種・枚数などをCSV形式で出力可能。次回公演の告知に活用できる。

🎬

配信チケット販売

オンライン配信チケットも同一システムで販売可能。舞台公演の配信展開もカバー。

キャスト別販売という業界唯一の機能

ACTぴっとの最大の差別化要因は「キャスト別販売(ルート別販売)」機能です。演劇の小劇場文化では「どのキャストがどれだけ呼べるか」が集客の核となっており、キャスト別にチケットを売って集計する慣習があります。従来はExcelや独自管理ツールで対応していたこの運用を、同一URLでキャスト別販売・集計・チケットバックまで自動化できるのは、現時点ではACTぴっとだけ。出演者本人が自分のチケット販売状況をリアルタイムで把握できる仕組みも、現場運用において大きな価値を持ちます。

制作者視点の細やかな機能改修

2025年に実施された大幅アップデートでは、備考欄追加・公開日時指定・購入期限の柔軟化・自動返信メールのメッセージ設定・当日精算機能・個別精算対応・一括メール送信・ログイン情報の自由設定など、現場の細かい要望が一気に反映されました。継続的なアップデートが利用者の声に応じて行われている点は、舞台特化型サービスならではの強みです。

編集部スコア内訳

Ticketing Lab 編集部が6つの評価軸でスコアリング。各軸20点満点、合計100点で評価しています。

ACTぴっとの評価軸別スコア
舞台用途への専門性
19/20
手数料の妥当性
16/20
集客力・リーチの質
10/20
運営工数の負担
17/20
導入の容易性
14/20
観客との関係性
11/20

「舞台用途への専門性」は19/20と非常に高評価。キャスト別販売、関係者管理、配席機能など演劇特化機能が満点級です。「運営工数の負担」も17/20で、関係者管理から当日受付までの一気通貫運用が高評価。一方「集客力・リーチの質」は10/20で、独自媒体を持たない構造的限界が反映されています。

強みと弱み

編集部による正直な評価。何を得て、何を諦めることになるのか、トレードオフをフラットに整理します。

STRENGTHS — 強み
  • 演劇現場特有の「キャスト別販売」を業界で唯一実装
  • 通常6.5%、既存ユーザー永年5.5%という競争力ある手数料
  • 初期費用・月額費用すべて0円の完全成果報酬型
  • 座席割当ワンクリック、関係者管理、当日精算など現場機能が充実
  • 顧客データCSV出力可能で、次回公演の告知資産化が可能
  • 演劇制作者と開発者の共同開発で、現場視点が強く反映されている
  • 電話サポート体制があり、現場制作者との距離が近い
  • 配信チケットも同一システムで販売可能
TRADE-OFFS — 弱み
  • 独自媒体(メディア・会員基盤)を持たないため、集客は主催者の自前ルート頼み
  • 業界知名度はこりっちチケット!より低く、観客側の認知度は限定的
  • 事業者登録から販売開始まで1〜3営業日の審査期間が必要
  • 観劇クチコミなどコミュニティ機能はなく、CRM資産化は限定的
  • コンビニ発券には未対応で、QR電子チケット中心の運用
  • 領収書発行は事務局では対応せず、主催者側で行う必要がある

他社との比較

演劇特化型のこりっちチケット!、座席指定で強いteketと並べて、ACTぴっとの位置づけを整理します。

ACTぴっと vs こりっちチケット! vs teket
ACTぴっと
こりっちチケット!
teket
主催者手数料
通常6.5%(既存ユーザー5.5%キャンペーン)
クレカ・PayPay 5%
自由席8%/指定席10%
舞台特化機能
キャスト別販売◎
関係者枠管理◎
座席指定◎
独自媒体
なし
CoRich舞台芸術!
なし
会員基盤
ユーザー3万人
演劇クチコミ連動
音楽寄り
導入ハードル
1〜3営業日審査
団体登録のみ
登録のみ
対象規模
小〜中規模
小〜中規模
中〜小規模

ACTぴっと「キャスト別販売×演劇特化機能」でユニークなポジション。こりっちチケット!が「観劇コミュニティ連動」、teketが「座席指定の即日設定」で強みを発揮するのに対し、ACTぴっとは「制作現場の運用効率」に最適化されています。出演者ベースで集客するキャスト集客型公演、複数キャスト体制の作品では、ACTぴっとのキャスト別販売機能が圧倒的な優位性を持ちます。

→ より詳しい比較は

主要7社の横断比較または15社の一覧表をご覧ください。

こんな主催者におすすめ

編集部の視点から、ACTぴっとが特にフィットする主催者の特徴をまとめます。

強くおすすめできるケース

キャスト別集客が中心の演劇・ミュージカル公演には、ACTぴっとが第一候補になります。出演者ごとに販売状況を集計し、チケットバックを行う運用がワンクリックで可能になるのは、業界で唯一ACTぴっとだけの強みです。また、関係者枠・取置き・当日精算など、小劇場文化に特化した運用機能も充実しており、現場の制作担当者の負担を大きく軽減できます。客席100〜500席程度の小〜中規模公演で、運営効率を最優先したい団体に最適です。

検討の価値があるケース

ダブルキャスト・トリプルキャスト体制の公演や、出演者のSNSフォロワー基盤を活かした集客を行う団体には、ACTぴっとのキャスト別販売機能が強力に機能します。配信チケットの併売も標準で可能なので、ライブ+配信のハイブリッド公演にも対応できます。

他のサービスを検討すべきケース

独自媒体を持たないため、自前の集客チャネル(SNS・ファンクラブ等)が確立されていない新規団体は、こりっちチケット!の観劇クチコミ連動の方が集客効果が見込めます。座席指定機能の即日設定が必要な場合はteket、大手プレイガイドの会員基盤を活かしたい大型公演ではぴあイープラスが優位です。

よくある質問

ACTぴっとの利用を検討している主催者からよく寄せられる質問に編集部が回答します。

ACTぴっとの主催者手数料はいくらですか?

通常6.5%(税別)、2025年6月30日までに登録した既存ユーザーは永年5.5%です。初期費用・月額費用・公演登録料はすべて0円。完全成果報酬型で、クレジットカード決済・集金代行による販売成立分にのみ手数料が発生します。

「キャスト別販売」とは具体的にどんな機能ですか?

演劇公演で出演者ごとにチケットを販売・集計できる機能で、ルート別販売とも呼ばれます。同一URLの販売ページでキャストを選んで購入できるため、観客は「誰の招待で来たか」を明示しながらチケットを買えます。主催者側は出演者ごとの販売数を自動集計でき、チケットバックの計算もスムーズに。出演者本人もマイページで自分の販売状況をリアルタイム確認できます。

個人や小規模団体でも利用できますか?

可能です。事業者登録フォームから申請し、1〜3営業日の審査後に販売開始できます。初期費用・月額費用は不要で、完全成果報酬型のため、小規模団体でもリスクなく導入できます。

座席指定公演に対応していますか?

対応しています。指定席・自由席どちらにも対応可能で、座席の割当は1クリックで設定できます。外部プレイガイドや当日券との併売時も、システム上で在庫数を手動・一括調整して重複販売を防げます。

関係者・招待席の管理はできますか?

可能です。非公開在庫として確保したり、取置き用の内部予約で管理できます。関係者リストの出力や当日精算にも対応しています。舞台公演特有の招待・関係者管理運用に最適化されています。

公演中止・払い戻しへの対応は?

主催者のポリシーに基づき、キャンセル期限や返金フローを運用できます。公演中止時は一括連絡・返金手続きのサポートが可能です(条件は契約による)。電話サポート体制があり、現場制作者の急なトラブル対応にも対応しています。

EDITORIAL VERDICT

キャスト集客型の演劇公演に、最適化された専用システム。

ACTぴっとは「演劇制作者が、演劇制作者のために作った」という設計思想が他社にない強みです。キャスト別販売、座席割当ワンクリック、関係者管理、当日精算——舞台公演の現場で発生する細かな運用ニーズを、業界で唯一直接的に解決しています。

手数料も通常6.5%・既存5.5%と競争的で、初期費用・月額費用なしの完全成果報酬型は、小〜中規模団体にとって導入しやすい設計。一方、独自媒体や観客クチコミ連動を持たないため、集客力という観点では特化型サービスの中ではこりっちチケット!に譲ります。キャスト集客が中心の演劇公演、ダブルキャスト体制の作品、運営効率を最優先したい現場には、最適なパートナーとなる1社です。

特にフィットする主催者
  • キャスト別集客が中心の演劇公演
  • ダブルキャスト・トリプルキャスト体制
  • 小〜中規模(100〜500席)の演劇・ミュージカル
  • 関係者管理・当日精算が頻繁に発生する団体
  • 現場の運営効率を最優先したい制作チーム
  • 配信+ライブのハイブリッド公演